部活生が『合格』するために必要なこと

高校の班活では、5月の13日・14日くらいから最後の大会が始まっているところもあります。
中学生も、最後の部活の大会が6月には始まります。
勝って次のステージにコマを進める人、惜しくも部活の終りを迎える人、様々です。

今回は、部活に関して受験で成功するための2つのポイントについてお話します。

Point1.どんなに部活が忙しくても『それなりに』は受験勉強を進めておく

「部活を引退してから受験勉強を始めたけど合格できました」という話を聞くことがあるかもしれませんが、それを間違って受け止めてはいけません。その人は、①自分では「やっていなかった」と思っているけど実は『それなりに』はやっていた ②そもそも実力が志望校を上回っていた(高いところを狙わなかった) ③そう言った方がカッコイイ ④単なる天才 のどれかの可能性が極めて高いでしょう。あなたもそうですか?

現実的には、通常は部活が忙しいときでも『それなりに』最低限の学習量は確保しておき、部活引退と同時にペースを一気に上げて、ようやく志望校に合格できるかどうかギリギリのところです。大会で勝ち進んだり、文化部などで引退が遅い部活もあると思いますが、部活が終わるまでの間『最低限の学習』は確保しておいてください。ここでの『最低限の学習』とは、部活引退後、夏休みが終わるまでに主要科目の「基礎固め」ができている状態にまで持ち込めるようにしておくことです。

Point2.部活引退後は『速攻で切り替える』

部活を引退しても、しばらくの間ダラダラしている受験生がいます。「なんかいまひとつやる気にならないんだよな~」とか,「部活もやっと終わったから少しゆっくりしよう」とか、挙句の果てのは「夏休みから本格的に始めればいいか~」などと言い始める受験生もいます。しかし高校受験の場合、8月の終りには『総合テスト』がスタートします。さらに大学受験しかも『国公立』をねらうのであれば、現行6教科7科目が標準の『共通テスト』まで7か月ほどしか残されていません。「夏休みから」では基本的に間に合いません。

部活を引退したら『即』受験体制に切り替えてください。引退した『翌日』から(その日からでもいいですが)受験体制に切り替えてください。では『受験体制』とは何なのか。大学受験の場合、最低、平日4時間、休日10時間の学習です。「えっ、そんなに?」と思った人、これは最低限です。ちなみに「高校受験」の場合も含め、『合格に必要な学習時間』については別の記事でで詳しく説明したいと思います。
くどいようですがもう一度言っておきます。大学受験・高校受験を控えた受験生、特に国公立を目指す高校生は、部活を引退したら『翌日』から本格的な受験体制に切り替えてください。部活引退から「夏休み」までの間がひとつの大きな山場であり、この期間の学習量が受験の結果に大きな影響を及ぼします。


学生生活の中で「部活」も大切な要素のひとつです。好きな部活に打ち込むのであれば、受験の結果を部活に押し付けることがないよう、この2つのポイントを実行し『志望校合格』を勝ち取ってください。